京都:四条烏丸周辺

docterlecter2006-02-11

京都の四条河原町から四条通を西へ15分ほど歩いたところに四条烏丸がある。烏丸通りに立って南を見れば京都駅,そして京都タワーが見え,北には御所がある。また,銀行やオフィスが集中し,ビジネス街的なイメージの強い場所であったが,最近では「COCON KARASUMA」やちょっと東には「louisvuitton」ができるなど少し以前のイメージとは変わりつつある。また烏丸通りの西北側にはまだまだ昔ながらの商店や飲食店なども残っており明倫小学校跡地に造られた「京都芸術センター」は古い校舎を上手く活用し,ノスタルジックなムードの建物として一見の価値がある。また「烏丸通り」の「烏丸」とは昔は川が多く、川原洲(カワハラス)にハングルの村(マウル)がついてできたのだそうで,その由来からも深い歴史を感じさせるのである。

阪急電鉄四条烏丸」の入り口。

錦小路通りにある御宴会食譜案「膳處漢(ぜぜかん)」。いつの時代の建物だろうか,がっしりとした窓やその造りに圧倒される。

菱形と四角を組み合わせたガラスのデザインが素晴らしい。

裏路地にはまだまだこのような雰囲気が。奥は呑み屋さんになっていて,夜ならちょっと吸い込まれていきそうだ。

明倫小学校跡地にある「京都芸術センター」http://www.kac.or.jp/ホームページに記載されている概要には以下のように書かれている。
「京都芸術センターは、京都における芸術振興の拠点施設として、2000年(平成12年)4月にオープンしました。

 建物は、1993年(平成5年)に小学校の統廃合のため閉校となった、元明倫小学校。昭和6年に改築された元明倫小学校の歴史や建物の外観、大広間、講堂、和室などの文化財的価値に着目し、自由な芸術活動を行えるよう配慮しつつ、既存の施設をできる限り生かした改修を行いました。

 芸術センターは、この都市に蓄積されてきたすぐれた伝統文化を現代に活かしつつ、美術、音楽、演劇などさまざまな分野の芸術が出会い新たなものを生みだす場として、さらにその成果を生活や技術、産業へとつなぐことでいっそう豊かな都市を再生させる場として構想され設立されました。

 センターでは、さまざまな自主事業を展開します。より具体的には、(1) ジャンルを問わない若い世代の芸術家の制作活動の支援、(2) さまざまなメディアを用いた、芸術文化に関する情報の収集と発信、(3) アーティスト・イン・レジデンスとして受け容れる、国内外から京都を訪れる芸術家を中心にした、芸術家同志また芸術家と市民の交流の場の提供、に要約できるでしょう。こうした活動をとおして、新しい世紀の都市文化の創造拠点となることを、京都芸術センターはめざしています。

今回この「京都芸術センター」に関しては写真の量も多く,写真のコメントは控えさせていただくことをご容赦願いたいのだが,見た方それぞれがこの建物のよさを感じ取っていただければ幸いです。





ここは館内に設置されている「前田コーヒー」いい雰囲気なのでここの訪れたなら是非入って欲しい。


昔は明倫小学校でグランドとして使われていた場所だが今は中庭として存在している。

北館一階の洗面所。半円の窓のデザインが素晴らしい。何十年も前,ここで児童が水を飲んだり顔を洗ったりしていた場所でもある。

この「蛇口」のデザイン.....いつの間にこういったデザインが無くなってしまったのでしょうか。



階段の柱のデザイン。レリーフ状の模様が美しい。


半円の窓。半円は「扇子」を想像させ,洋風建築に中に「和」を感じさせるデザインである。


二階から中庭を見下ろす。

「談話室」館内には図書館や資料室,ギャラリーがあり基本的に無料で使える。もちろんこの「談話室」も無料である。

当時の小学校の椅子と机が並ぶ「談話室」

ここは「談話室」と同時に「明倫小学校資料室」でもあります。

円い窓。これは半円の窓とはまた違うイメージである。




二宮金次郎」昔,明倫小学校で実際に使われていたかどうかは謎。


外観「窓」の周辺のレリーフが素晴らしい。



「京都芸術センター」の館名の反対側には「明倫小学校」の校名が残る。

最近できた「COCON KARASUMA新風館のように四条烏丸起爆剤となるか。


COCON KARASUMAのようなモダンな建物の近くには「たばこ屋さん」と「さん」付けしたくなるようなお店がまだまだ残る。

散髪屋もしくは床屋。ちなみに「床屋」とは江戸時代、髪結いが床店(とこみせ)で仕事をしていたところからそう呼ばれているんですね。

床屋のシンボル。ちなみにこの三色くるくるは正式には「サインポール」と言います。

昔ながらの「純喫茶」。こういった喫茶店も大型コーヒーショップの登場で少なくなりました。

「梅は蕾より香あり」