京都:気になるお店

docterlecter2006-01-22

前から気になっていたお店に「PAGONG」(パゴン)がある。店構えも格好いいのだが,蔵に眠っていた着物図案をもとに伝承着物柄を使ったアロハシャツを製作している会社である。ちょっと派手というか,いかつい柄もあるが,私などでも着れそうな端正なデザインのものもある。西陣織を初めとした京都のいや,全国の伝統工芸はその跡継ぎもままならない状況で匠の技や職人芸が風化の一途を進んでいる。最近京都では着物の古着や着物の柄を使ったシャツなど温故知新の精神で製作されているものが多い。こういった若者にも受け入れられるように柔軟な変化とそしてクリエイティブな発想が伝統工芸のこれからの未来につながっていくんだと思う。今年の夏には一度この店の「一番地味な」シャツを買って着てみたいと思うのである。
京友禅アロハシャツ・カットソーの店PAGONG
http://www.pagong.jp/

京友禅アロハシャツ・カットソーの店PAGONGビルの外観。オレンジの垂れ幕がよく目立つ。場所はホームページで調べてくださいね。

町屋風のつくりだ。店の中にはいると外国の方が物色しておられた。東寺の弘法さんでもそうだが,着物の古着が外国の観光客に飛ぶように売れているらしい。しかし,考えてみるとこれは日本の伝統の海外流出だ。江戸時代の浮世絵が日本国内ではなくヨーロッパやアメリカに流出し,日本にはほとんど残されていない現状は考える必要があるって言うのはちょっとたいそうですか。

ディスプレイもかっこいーです。

ディスプレイにあったアロハシャツ。あ,これぐらいなら私でもジーンズに合わせて着れそう(かも)