青い空と高い塔

docterlecter2006-09-24

今日は夕方の早い時間に近くに写真を撮りに出かけた。最近のお散歩写真の装備は「RICOH GR DIGITAL」+「HOLGA」の組み合わせ。基本的にはGR DIGITALで撮影して,その中でいい風景を見つけたらHOLGAで撮るというパターンだ。これは万が一HOLGAの写真が駄目だったときの安全策でもあるのだけど,GR DIGITALの方はコンバーションレンズを取り付けて広角で撮ることも多いので同じ風景でも二つのカメラはデジタルと銀塩という根本的な違いを覗いてもずいぶん出来上がった写真の雰囲気が違うという理由もある。私はカメラの基本をわかっていないし,刹那的な撮影だけど,構図はやはり拘るのである。今日は子どもが小さいときによく連れて行った公園に出かけた。ここには高圧電線の鉄塔があるのだけど,それをふと思い出したのである。写真を始めるまでは「記録以外の写真の何が面白いのか」わからなかったんだけど,こうやって夢中になってみてわかったのだが,写真を撮るということは「見えなかったものが見える」ということである。青い空や高い鉄塔,何気ない路地や雑草。普段は気にもしないことやものが写真を撮るという意識の中で見えるようになっていく。高い塔の上は見上げなければ,そこに何があるのかは気がつかないのである。これは人と人とのつながりにおいても同じ事が言えるのだと思う。自分から気がつかなければ,本当の人の優しさや暖かみは感じることが出来ない。写真を撮ることと人とのつながりを感じること,遠いようで近いそんなことを感じた一日だった。
RICOH GR DIGITAL+コンバーションレンズ