東京タワー

docterlecter2006-10-24

東京タワーは少年の頃の憧れだった。いつの日からか「東京タワーにのぼる」事が夢になっていた。大人になって好きなだけ東京タワーにのぼることが出来るようになった今,その時の時めきはちょっと薄れてしまっているかも知れない。でも,東京タワーの下に立ったとき,その時は誰もが少年少女だ。そんな憧れを東京タワーはいつももっている。
HOLGA120N+kodak PORTRA vivid color




秋桜畑の案山子たち

docterlecter2006-10-22

丹波の夢コスモス園案山子(かかし)コンクールに出場した案山子たちに出会った。どれもユニークで楽しげな顔で見ているこちらまでがニコニコしてしまう。最近では京都でも町中で田んぼや畑は少なくなり周辺地域に行かないと見れないが,それを一生懸命に守ってくれるのがこの案山子たちだ。元々,案山子は神様で古事記大国主神の国作りの段に出てくる 久延毘古という神様が案山子の原形だったとのこと。そんな古い歴史を持つ案山子たちは今日もどこかの田んぼや畑を見守ってくれている。
POLAROID SX-70 600フィルム+NDフィルター







写真から見えてくるもの

docterlecter2006-10-21

最近は写真とカメラにはまっている日々なのですが,私が写真の面白いと思うところ特にフィルムカメラの面白さ,それは日常の中から切り取った一瞬一場面がその時の視点によって決まってしまうというスリリングな時間につきる。デジタルカメラはその場で確認できて,何度でもやり直すことが出来る,それはそれで大切なことなんだけど,気持ちに緊張感は少ない。しかしフィルムカメラはその場での確認のすべがないので常に緊張している。その緊張は仕上がってくるまで続いていく。。それは非常に鬱陶しいものでもあるのだけど,しかしそれが楽しい。あの仕上がった写真を見る瞬間,それはちょうど幼い頃に通信簿をもらうような気分だ。日常の中にいくつかの緊張があることはそれは大切なことなのかも知れない。
RICOH GR DIGITAL+コンバーションレンズ









































POLAROIDで行こう

docterlecter2006-09-30

今日はPOLAROID SX-70を持ってお散歩写真。ポラロイドはその場ですぐに結果が見れるのがいい。残念ながらSX-70用のフィルムは発売中止になって市場にはほとんどないけど,NDフィルターを使えば現行の600インスタントフィルムで撮影できるので安心であります。SX-70フィルムの青っぽいあの雰囲気にはちょっと敵わないかも知れないけど,600フィルムもすてたものではありません。ここぞっていうところにレンズを合わせれば,思った通りの表現をしてくれる。そしてその表現はその場ですぐに見ることが出来て,お散歩しながら楽しめてしまうのです。今日は「クローズアップレンズ」にも初挑戦。以前に虫眼鏡を貼り付けて撮影したことはあるんだけど,今回は「写真日和」のオリジナルクローズアップレンズを使って路に咲く花を撮ってみました。接写はなかなか難しくてぼけーっとした写真もあるけどそれはそれでそのゆるさが許せてしまうのがポラロイドカメラなのです。
POLAROID SX-70+600フィルム+NDフィルター









青い空と高い塔

docterlecter2006-09-24

今日は夕方の早い時間に近くに写真を撮りに出かけた。最近のお散歩写真の装備は「RICOH GR DIGITAL」+「HOLGA」の組み合わせ。基本的にはGR DIGITALで撮影して,その中でいい風景を見つけたらHOLGAで撮るというパターンだ。これは万が一HOLGAの写真が駄目だったときの安全策でもあるのだけど,GR DIGITALの方はコンバーションレンズを取り付けて広角で撮ることも多いので同じ風景でも二つのカメラはデジタルと銀塩という根本的な違いを覗いてもずいぶん出来上がった写真の雰囲気が違うという理由もある。私はカメラの基本をわかっていないし,刹那的な撮影だけど,構図はやはり拘るのである。今日は子どもが小さいときによく連れて行った公園に出かけた。ここには高圧電線の鉄塔があるのだけど,それをふと思い出したのである。写真を始めるまでは「記録以外の写真の何が面白いのか」わからなかったんだけど,こうやって夢中になってみてわかったのだが,写真を撮るということは「見えなかったものが見える」ということである。青い空や高い鉄塔,何気ない路地や雑草。普段は気にもしないことやものが写真を撮るという意識の中で見えるようになっていく。高い塔の上は見上げなければ,そこに何があるのかは気がつかないのである。これは人と人とのつながりにおいても同じ事が言えるのだと思う。自分から気がつかなければ,本当の人の優しさや暖かみは感じることが出来ない。写真を撮ることと人とのつながりを感じること,遠いようで近いそんなことを感じた一日だった。
RICOH GR DIGITAL+コンバーションレンズ











公園が復権を願っている

docterlecter2006-09-23

仕事の帰り使われなくなった公園を見た。雑草が生い茂る中に滑り台や小さな鉄棒があった。昔,公園は子ども達の社交場だった。公園に集い,公園で会話し,公園で情報交換をした。昔は携帯電話なんて便利なものは無かったけど,公園に行けば誰かがそこにいた。そう,公園は子どもと子どもを結ぶコミュニティだったんだ。今やコミュニケーションの手段は移り変わり,便利な世界になった。でも,そんな便利さの中で本当に大切なものも失っているのかも知れない。この公園も出来た頃は子どもが集う場所だったんだろう。でも,今はその復権を願ってひっそりと子ども達を待っている。
RICOH GR DIGITAL







HOLGAで行こう

docterlecter2006-09-16

HOLGAは中国製のカメラ。プラスティックで出来ているチープなカメラでチープなところを数えるとキリがありません。大きさはそこそこ大きいですけど,持ったとたん「軽っ!」と思わず声が出てしまう軽さ。また,カメラでは絶対に許されないはずの「光漏れ」はするし,これまた絶対許されないフィルムケースの蓋は外れるし,ショルダーベルトは取れるし,露出はいい加減だしとまぁ,最悪のカメラなのです。でも,光量が足りないために周りが暗くなる「トンネル効果」や鮮やかな発色はどことなく懐かしい,そして緩いスロウな写真に仕上がってくれてなんとなく豊かに気持ちになれるそんなカメラなのです。
HOLGA120N+kodak PORTRA vivid color